ある大学教員の逆流性食道炎
こんにちは、鍼灸かんなり治療院の神成です。
当院で鍼治療を受けられて良くなられた方をご紹介する症例ブログ、今回は逆流性食道炎です。
■来院された方:福岡市在住・50歳代・男性
■主な症状:逆流性食道炎による胃のもたれ・喉の違和感・胸の灼熱感
来院までの経緯
1年ほど前に身内を亡くしてから、逆流性食道炎を発症。
病院で薬を処方してもらいながら現在まで至るが、改善の兆しなし。
このまま一生、逆流性食道炎を患うのは嫌だと覚悟を決めて鍼治療を受けに来院。
初回来院時の主な悩み
初回のカウンセリングでお聞きしたこの方のお悩み
- 食後の胃のもたれ
- 食後の胸焼け
- 常にある胸の焼灼感
- ストレスで悪化
食欲〜微妙
睡眠〜夜1.2回位起きる
生理〜なし
大便〜1回/1日
小便〜6〜8回/1日
初回来院時の体の状態
- 胃の反応++
- 食道の反応++
- 肝臓・胆嚢の反応+
- 頭部前方位(顔が前に出ている++
- 首こり・肩こり++
施術経過
■初回 はり整体50コース
【施術】
・整体
オウダサンシハンリモコン CSFブロック 頸椎 胃調整
・手の鍼
脾+ 胃ー 心包ー 胃・食道・肝臓・胆嚢相点
・体の鍼
印堂 公孫 太衝 外関
2回目 7日後 50コース
前回の施術後、症状が全体的に楽になったのが分かるとのこと。
同様施術
3回目 7日後 50コース
前回よりもより良い。
主訴が全体的に軽減されている。
同様施術。
4~6回目 1週間に1回 50コース
経過が良いようなので同様の施術をしていたが、
今まで喉の詰まり感とは違う喉の症状が出始める。
首の前側、斜角筋部位のコリがとても強いので、
そのエリアのコリを狙いルート治療を行う。
7回目 週1回ペース 50コース
前回の施術直後は喉周囲の違和感が増し、2日間くらい続く。
その後、喉の症状減っていく。
直後の違和感が増すのは、コリが強く悪い部位は起こりやすい反応。
そのことをしっかり説明し同様施術。
8回目 7日後 50コース
かなり良い。
まだオンライン授業などをすると頸前側・喉の違和感少し出る。
同様施術。
9回目 10日後
授業後の違和感減ってくる。
同様施術。
10回目 14日後 50コース
かなり良い。
同様施術。
11回目 4週間後 50コース
4週間ほど空けても症状振り返す事なく安定している。
今回で施術終了。
院長から
当初は手の鍼と体の鍼ともに、体の内部からコリを減らしていく手法をとっていた。
それでも十分効果が出ていたが、より外側のコリの症状が浮き彫りになってきたと考えられる。
途中出てきた喉の違和感は外側のコリが浮き彫りになった症状。
手の鍼・体の鍼(経絡治療)は内側から効かせる内治法。
コリをとことん取っていくルート治療は外治法。
どちらがが良い悪いではなく、
両方必要だなと、より認識が深まった症例。