秋から続く朝のダルさと頭痛と発熱のある起立性調節障害の女子中学生
こんにちは、鍼灸かんなり治療院の神成です。
当院で鍼治療を受けられて良くなられた方をご紹介する症例ブログ、今回は起立性調節障害です。
■来院された方:福岡市在住・14歳・女性
■主な症状:朝起きるときの強いダルさ、頭痛、持続的な微熱
来院までの経緯
中学2年の秋頃から朝起きようとしても、強いダルさと頭痛で起きられない。
常に37.5〜38度くらいの熱が続いている
福岡大学で診察・検査を受け、【起立性調節障害】と診断される。
血圧が低いため、昇圧剤を服用中。
午前中〜昼過ぎまでは起きられず学校にも行けないので、東洋医学で改善できないかと来院。
初回来院時の主な悩み
初回のカウンセリングでお聞きしたこの方のお悩み
- 朝はとにかく怠くて起きられない
- 天気が悪いとより頭痛などの症状が強い
- 微熱がずっとあるためボーッとする
- 学校のことを考えるのがつらい
食欲〜あり
睡眠〜よく眠れる
生理〜順調
大便〜1回/2日
小便〜4回/1日
初回来院時の体の状態
- 頭蓋骨の歪み++
- 側弯+ 肋骨の歪み++ 左右差が強い
- 肩こり+
- 首こり+
- 胃の氣〜少ない(消化力が少ない)
施術経過
■初回
【施術】
初回で緊張も強いため、鍼は行わず整体のみの施術。
側弯+ 頭部の歪み+ 首こり・肩こり+
捻れ歪みを取る調整を中心に行った。
整体)
オウダ・サンシハン・骨盤捻転・リモコン・頚椎調整・頭蓋調整
2回目 4日後
症状は変化なし。
今朝もダルさ・頭痛・微熱。
熱は37.8度
今回も手技療法のみ
脳の調整・脳脊髄液の循環調整・オウダ・サンシハン・骨盤捻転・リモコン・頚椎調整・頭蓋調整
3回目 4日後
少し良いような感じがするとのこと。
今回から鍼治療を加えていく。
刺す鍼ではなく、刺さない鍼にて調整。
主に【気滞】に対して氣の流れをスムーズにする鍼を行う。
4回目 1週間後
熱の出る頻度は減っているが、未だ38度の熱が出ることもある。
今回から今までの調整に加えて、扁桃の調整を行う。
慢性的に扁桃に炎症がある場合、自律神経の機能と免疫機能が乱れ、
起立性調節障害の症状や慢性微熱を発することが多いため。
扁桃に対するツボを選穴。
扁桃7点に鍼。
扁桃7点に家庭でお灸するよう伝える。
5~8回目 週1回ペース
熱が出ることはなくなる。
朝起きて学校へ行き始める。
扁桃7点に家庭でのお灸も継続。
9~11回目 2週間に1回ペース
一度だけ37度後半の熱が出るが、それ以外は問題なし。
学校も問題なく登校。
12回目 4週間後
症状なく学校も普通に通っている。
終了とする。
この方にいただいた感想
M・Y様 福岡県 14歳女子 中学3年生
微熱・頭痛が続き投稿できない日が多かったのが、数回の施術で発熱しなくなり、体調も良くなってきて、学校に行ける日も多くなってきました。体調が良くなったせいか、以前より明るくなったような気がする。
※あくまで個人の感想です。結果には個人差があり、効果を保証するものではありません
院長から
体の捻れや、氣の流れを調整して行ったことも効果的だったが、
一番は扁桃への調整が一番効果があったと感じている。
起立性調節障害の子供は、ほとんどと言っていいほど【口呼吸】である。
そのため扁桃に慢性的な炎症がある子が多い。
実際に風邪をひくと急性扁桃炎が起こる子も少なくない。
また、家庭でのお灸を毎日実行してくれたことが早期改善に繋がった。
このように、鍼灸・整体での施術というのは、
あくまで改善の手助けをするだけのものである。
ご家庭で親御さんと患者自身が主体的に改善に取り組むと、
改善が早く見られることが多い。
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◆2017年9月から朝起きられなくなった中学生の起立性調節障害